JUMIの日々向上宣言

未確認生物ハジュラ(重度知的障害の娘)と生きていく道。

言葉の代わりの絵カード

前回、娘ハジュラが「ママ」と言ってくれるようになった話を書きましたが
「読んで泣いた」という反応をたくさんいただきました。
共感していただけて嬉しく思います。
赤ちゃんが初めて自分の顔を見て笑ってくれた時の喜びに似ているのかな。
「ママ」と認識してもらえた喜び。そこに共感してもらえたんだと思います!
 
その後も「ママ」という発語は定着しています。
「ママ」「はぁい」「ママ」「なぁに」「ママ」「はいよ」
って付き合いたてのカップルみたいに、無駄に呼ばれては応えていますw
 
いつか会話ができる日が来るのかな。それが楽しみでもあり、不安でもあります。
 

発語のない娘との毎日 

言葉が話せなくても毎日の生活はそれなりにスムーズに成り立ちます。
こちらの言っていることはほぼ理解しています。
質問してYESなら「はい」と返事をし、NOなら手を振ります。
トイレに行きたい時はお尻をポンポンと叩く動作をしてくれます。
欲しい物、食べたい物、やりたい事があれば、それを指さしてくれます。
 
ですがやはり理解してあげきれないことは多々あります。
例えば感情。
何かきっかけがあった訳ではないのに(私からはそう見えている)
急に機嫌が悪くなったり、情緒が乱れることがよくあります。
そんな時、「どうしたの?悲しい?苦しい?眠い?疲れた?どこか痛い?」
聞いても明確な答えを得ることはできません。
音に敏感な特性があるので、苦手な音がした時などは解りますが。
原因がわからないと解決してあげられない。
解ってあげられない私も、解ってもらえない娘も、辛い時間です。
 
あとは目の前に選択肢がない場合。
「バナナとみかん、どっちがいい?」と物を見せれば選んでくれますが、
「何が食べたい?」だと対話は成立しません。
食べたい物がバナナでもみかんでもなかった時も、そこで対話は困難になります。
 
もう長い間、この困難を乗り越えられずにいます。
 

 言葉の代わりに使っているもの

我が家では絵カードを使用しています。
最初はタブレットで絵カードアプリを使用していました。
でも結局アプリだと、簡単に触れただけでコロコロ変わってしまったり
触ると音が出たりして、遊び道具になってしまうのです・・・
あれこれ試行錯誤した結果、我が家では
アナログな絵カードが一番扱いやすいということになりました。
使っているのはコチラです。
サイズが小さくて嵩張らず、扱いやすいです。
中には使わないカードもありますが、小学生の生活に沿っていて使いやすい内容です。
「ごはん」や「トイレ」など使用率の高いカードは数枚入っているので、
家用・持ち歩き用などにも出来て助かっています。
 
我が家ではよく使うカードの裏にマグネットシールを付けて
イーゼルに貼り付けて使っています。
普段そんなに使わないカードもジャンル分けして
娘がいつでも手に取れるところに置いてあります。
娘はたまにカードを広げては、眺めて遊んでいます。
やりたい事や欲しい物がある時はそのカードを持っています。
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このカードが大きな助けになるかと言われたら難しいのですが、
目の前に選択肢があることで
やりとりが部部的にスムーズになっているのは確かです。
 
 
じゅみ